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あの味この味 区切り

2012年12月1日

株式会社マツザキガーデン

サービス業の手法を取り入れ
エクステリアの未来を拓く

 

 

松崎智弘代表取締役社長

 

 

■サービス業の手法を取り入れ躍進

 

 ――現在の事業内容について説明をお願いします。

 

松崎 一般住宅の外構工事や植栽工事を中心に事業を行っています。また、公共事業の植栽工事とそれに伴うメンテナンスなどの仕事も請け負っています。

 

 

――平成11年に現職に就任されていますが当時の状況は?

 

松崎 私の父親が社長をやっていた時は売り上げの70㌫は公共事業関係のものでした。ただ平成11年に父が急逝したころから公共事業に依存しない体質作りを始めました。これについては父が亡くなる前から考えていて、セミナーに行ったり研修に行ったりして勉強していたのですが、もともとサービス業を指向していたこともあり、思い切って一般のお客様と取り引きしたいと考えていました。

 

 

特に住宅の外構工事はハウスメーカーの下請けとして、土木業者と造園業者が工事しているケースがほとんどでした。工事は得意だがプレゼンテーションや図面作製は苦手という会社が多かったのだと思います。そこで土木も植栽も施工出来て、プレゼンも得意だという会社に体質改善を図ってきました。

 

 

もちろん公共事業を主体にしていた時代はゼネコンのシステムを目標にしてきたんですが、平成20年に会社をエクステリア展示場と事務所として改築してからは、ハウスメーカーのようなサービス業・接客業の手法を取り入れることを目標にしていきました。

 

 

例えば建設業は土日休日ですが、ハウスメーカーは土日中心の営業になります。当社も平成20年からは年中無休の形にしました。土日も営業しているエクステリアの業者がなかったものですからお客様がたくさん来店されましたね。考えてみれば当然のことで、お客様の利便性を優先すれば土日営業が基本になるわけです。
ただ、現在はあまりにもお客様の問い合わせが多く、逆にご迷惑をお掛けしてしまうので、日曜日を休日にしているのですが、また状況が落ち着いたら年中無休体制に戻したいですね。

 

 

――建設業からサービス業への転換で苦労されたことは?

 

松崎 スタッフのマインドを建設業的なものからサービス業に変えるのは本当に難しいです。自分たちの経験と技術で勝負したい。宣伝したり、話をするのは苦手という体質が存在します。ですがその知識・技術をPRなしに商売出来る時代ではないと思っていたので、そこを理解してもらうのが一番苦労しました。

 

 

現在でも定期的に行っている社内ミーティングではあいさつ、服装、言葉づかい、身だしなみとビジネスマンとしての基本的なスキルアップに関する議題が多いんです。また、我々はお客様に数ある業者から選んで頂いたわけだから、それに応える責任もあるしお客様が求めるならばどんなサービスでもやっていこうということを10数年間言い続けています。これしか言っていないですね。なかなか難しいところではあるんですが、お付き合いしているハウスメーカーの方で素晴らしい社員教育をしている会社がありますので、目標が身近にある点では分かりやすいのかなと思います。

 

 

■今後の建設業は女性がカギとなる

 

――社員の方に指導する上でのポイントは?

 

松崎 建設業は男らしい業界ではあるんですが、その男らしさがアダになってしまう業界でもあります。エクステリアやガーデニングの打ち合わせでは奥様が窓口になられるケースが多いので、普段からモラルとマナーの意識は重要だと認識しています。そういう店で当社の設計担者は女性なんですが、やはり女性の方が男性よりもスムーズに話がまとまりやすくなるケースが多いんです。

 

 

男性営業マンはデザインやコスト、構造を中心に話しがちなんですが、女性スタッフとお客様の話を聞いていますと、使いやすさや男性目線では気付かないマクロな目線に気付かされます。女性ならではの生活に密着した視線や設計には敵いませんね。これからの住宅業界、建設業界は女性の視点や価値観が重要になってくるはずです。今後も女性スタッフの採用、そして活躍する場面の創出は当社の課題だと考えています。

 

 

――震災前との震災後の営業の変化は?

 

松崎 震災後は工事のスピードを求める方が多いですね。マツザキガーデンなら早くやってくれるだろうと期待されて来店される方が増えています。また、うちの特徴なのですが、デザインにこだわりを持ったお客様が多いですね。リゾートガーデン、メンテナンスフリー、バリスタイル、モダン和風など、デザインにのセンスをお求めになるケースが増えています。そのセンスに応えるためには常に新しいデザインと商品知識が必要になりますので研修は欠かせませんね。

 

 

また、震災後に特に力を入れているのがブロックやコンクリート製品の構造強化です。あのような震災が現実に起こり得るわけですから、デザインだけじゃなくその構造も十二分に考慮して設計するようにしています。生活と生命を守るエクステリアを第一に考えるように心掛けています。

 

 

――今後の展望・課題についてお願いします。

 

松崎 いわきの建設業はバブルのような状況になっていますが、景気の波が落ち着いた時にまた選別される時代がやってきます。その時にまたお客様に選ばれる会社になっていたいですね。

 

 

建設業の長引く不況により、若い人たちが就職しなくなってきていますので、人材の確保と育成がカギとなります。当社は社員の平均年齢が30代ですが、今後も若い人材が集まる会社にしていきたいと思います。情熱とセンスがウリですので活気あふれる明るい会社を作っていくことが今後の大きな目標です。

 

 

また、少年野球をはじめ3つの野球チームを運営しています。スポーツを通してこれからのいわきの復興と未来を担う子供たちを育成していくこともライフワークとして続けていきたいと思っています。(聞き手・丹野 育)

 

 

松崎智弘代表取締役社長略歴

昭和45年11月3日、いわき市生まれ。磐城高校から平成6年に日本体育大学を卒業。その後、ゼネコンへの就職を経て、9年に同社に入社。11年から現職。趣味は野球。マツザキガーデンジュニアスポーツ少年団を立ち上げ、少年野球を指導するなど思い入れも深い。

 

 

■企業 DATA

設立:昭和47年1月
所在地:いわき市好間町北好間字南町田2-1
事業内容:エクステリア、ガーデニング、造園工事、
      住宅リフォーム、メンテナンス、解体工事
資本金:2,000万円
従業員:23人
http://www.matuzaki-garden.com/index2.html

(財界ふくしま2012年12月号掲載)


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