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2013年7月17日

双葉郡楢葉町議選 当落直前予想

双葉郡楢葉町議選 当落直前予想
「2削減で当確ラインは大混戦」

 

定数12
8月1日告示、8月11日投票
有権者数6,274人(7月3日現在)

 

8月1日告示、11日投票の楢葉町議選は前回より2減の定数12で行われる。昨年8月に町の大半を占める警戒区域が避難指示解除準備区域に再編されたものの、多くの町民が現在も県内外に避難を余儀なくされており、投票所もいわき市と会津美里町の2カ所に設置される。

 

前回の選挙には16人が立候補し、当時現職だった佐藤昭雄が落選。新人2、元職1を含む新しい町議が誕生した。だが、その後、平成22年2月に町議3期目だった草野広が死亡し、24年4月に行われた町長選出馬のため松本幸英、結城政重が議員辞職し議員の欠員は3人となった。町長選と同日程で行われた町議補選は定数3人を5人が争う激戦となり、大和田信、青木基、草野公雄ら新人町議が誕生している。

 

6月27日に開催された立候補予定者説明会には現職10、元職1、新人4の合計15人が出席した。現職10の内訳は3期で副議長の永山広男、松本清恵、2期の猪狩守、古市福男、1期の山田昭、渡辺修三、草野公雄、青木基、大和田信。説明会に出席しなかった3人の現職のうち、3期で議長の山内左内は体調不良、4期の安島琢郎は高齢を理由にそれぞれ引退を表明。4期の松本重義は去就を明らかにしていないが、ある議会関係者が、
「前回、前々回の町議選で最下位当選だったこともあり、定数削減と新人乱立となる今回は出馬は見送ると聞いている」
と話すように引退が濃厚な模様だ。

 

今回、注目されるのは元職・結城政重の出馬。ある町議会関係者は、
「過去の町長選や町議選の結果からも分かるように、結城さんは父親の結城定重元町長時代からの強力な地盤を引き継ぎ、反現職派をまとめ上げてきました。今回の選挙でも町議への返り咲きは間違いないものでしょうね」
と分析する。その上で、
「現在、議会では町長派が9人と過半数を占めていますが、今回の選挙で松本(幸英)町長の最大の支持者だった山内さんや安島、松本ら町長派の重鎮たちが引退します。前回の町議補選では結城さんと親交のある大和田、草野、青木の3人を議会に送り込んでいますから、選挙の結果次第では反町長派が最大勢力になることも十分あり得ます」
と語る。現在の議会内で反町長派とされるのは、補選組の3人に加え、1期の山田昭、3期の鈴木英雄だが、山田は前回の町長選で結城の後援会長を務めた経緯があり、鈴木も草野(孝)前町長時代からの反町長派の縁がある。議会に強い影響力を誇る結城の復帰は、町政のパワーバランスを一変させることにもなりかねない。

 

また、新人で有力視されるのが会社員の鈴木恒男。候補者の中で最も早く6月16日に事務所開きを行い、親類・支持者も含めて60人が集まった。鈴木は広野町で会社員を務める傍ら、楢葉北小学校のPTA会長や農業委員を務め、消防団本部に在籍するなど顔も広く、親類・縁者も多い。松本町長とは親交もあるようで、
「表立って町長の支持はないようだが、町民の新人に対する期待感は予想以上に高い。出馬すればかなり上位まで食い込むのではないか」
とある町議は分析している。
対する現職だが、前回トップ当選の山田昭や、楢葉町農業復興組合代表を務め、町議補選で約2000票を獲得した青木基は当選が有力視されているものの、その他の現職については、
「原発事故、初となる町議選だけに現職に対する冷たい目線が目立ちますね。震災対応や避難などに対する根強い不満が町民に鬱積しており、各現職候補とも票集めにはかなり苦労しています」
とある町議が話すように、当選ラインとされる200票前後に横並びとなっている状態が続いている。

 

中でも苦戦が予想されているのが、副議長の永山広男と草野公雄。ある町内の関係者は、
「前回、前々回の町議選で永山さんは下位当選が続き、今回も本人が一度は出馬を見送るような発言をしたこともあり、弱気な姿勢に支持者も困惑しているようです」
と話す。一方の草野は結城と親戚筋に当たり、今回の選挙では頼みの親戚票が結城に吸収され、厳しい展開を余儀なくされている。
「もともと小さい町だけに下位の町議は親類縁者の数で決まっていたところがあったが、投票率低下が予想される今回は更にその流れが強まる。結城さんと草野さんの間で調整はされるだろうが、町議補選の得票を考えると草野さんは厳しいのではないか」
とある議会関係者は分析する。その上で、
「新人の中でも宇佐見武夫前議長の息子である宇佐見雅夫、松本町長の同級生で木戸川地区の有力者が出馬を後押ししている関本範貞は親類・縁者など固有票に欠けるものの、現職に対する不信・不満のはけ口として支持者が集まっている。現職でも青木・山田以外の町議は誰が入れ替わりになってもおかしくはないね」
と語っている。
いずれにせよ震災後初となる町議選だけに、議会構成の推移も含めて町民の審判に注目が集まる選挙戦となりそうだ。<文中敬称略>(丹野)

 

<出馬が予想される顔ぶれ>
候補者氏名 年齢 所属
▲ 永山 広男 65 無所属現③
△ 松本 清恵 62 無所属現③
△ 鈴木 英雄 62 無所属現③
△ 猪狩  守 65 無所属現②
△ 古市 福男 62 無所属現②
▲ 草野 公雄 64 無所属現①
○ 青木  基 62 無所属現①
○ 山田  昭 61 無所属現①
△ 大和田 信 57 無所属現①
△ 渡辺 修三 48 無所属現①
○ 結城 政重 65 無所属元⑤
△ 宇佐見雅夫 57 無所属新
○ 鈴木 恒男 56 無所属新
△ 関本 範貞 52 無所属新
▲ 新妻 久明 51 無所属新

◎=当確、○=圏内、△=線上、▲=線下
※年齢は8月1日現在


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2013年7月9日

財界ふくしま2013年8月号、7月10日発売

財界ふくしま2013年8月号は7月10日発売です。

 

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